- 効率的なエネルギー吸収機構
全スパンにわたるワイヤロープと、効果的に配置した緩衝金具によって、広範囲にエネルギーを伝達させることで、落石エネルギーを減衰させます。 - 落石衝突時のネット張出し量を抑えた構造
優れた剛性と吸収性を併せ持つ高性能な金網の採用により、エネルギー吸収型の落石防護柵でありながら、落石衝突時のネット張出し量を抑えた構造としています。これにより、設置場所の制限が少なく、設計自由度が高いです。 - 優れた経済性と施工性
コンクリート基礎を必要としないため、コンクリート基礎を必要とする落石防護柵よりも工期を大幅に短縮できます。また、部材が比較的軽量なため、山腹での施工性に優れています。 - 容易な維持管理性
金網に破損がなければ緩衝金具の取り替えのみでメンテナンスが済むため、維持管理が容易です。 - 優れた環境性
現地の地形に合わせた配置が可能で、配置の際には最小限の伐採で済み、自然と環境の保全が可能です。
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柵高タイプ
捕捉対象となる落石の径及び落下高さより、最適なタイプをご検討いただけます。
| 構造 | 有効柵高 | 支柱スパン | 最大吸収エネルギー |
|---|---|---|---|
| 柵高2mタイプ | 2.0m | 5～10m |
100kJ |
| 柵高2.5mタイプ | 2.5m | ||
| 柵高3mタイプ | 3.0m |
主要構成部材
| 部材名 | 材質 | 形状寸法（ｍｍ） | 表面処理 | ||
|---|---|---|---|---|---|
| 上部工 | |||||
| 支柱 | |||||
| 端末支柱 | STK400（JIS G 3444 一般構造用炭素鋼鋼管） | φ114.3×4.5 | 溶融亜鉛めっき HDZ55 |
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| 中間支柱 | STK400（JIS G 3444 一般構造用炭素鋼鋼管） | φ114.3×4.5 | 溶融亜鉛めっき HDZ55 |
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| ワイヤロープ | |||||
| 山側控えロープ | SWRZA（JIS G 3525 ワイヤロープ） | φ18（6×24） | Zn+10%Al+Na | ||
| 谷側控えロープ | SWRZA（JIS G 3525 ワイヤロープ） | φ12（6×24） | Zn+10%Al+Na | ||
| サイド控えロープ | SWRZA（JIS G 3525 ワイヤロープ） | φ18（6×24） | Zn+10%Al+Na | ||
| 水平ロープ | SWRZA（JIS G 3525 ワイヤロープ） | φ18（6×24） | Zn+10%Al+Na | ||
| 斜方ロープ | SWRZA（JIS G 3525 ワイヤロープ） | φ18（6×24） | Zn+10%Al+Na | ||
| 緩衝金具 | S45C（JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材） | φ60×L80 | 溶融亜鉛めっき HDZ55 |
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| ワイヤ菱形金網 | SWMGH-4（JIS G 3552 ひし形金網） | 3本よりφ2.6 目合い50×50 |
－ | ||
| 控えロープ設置金具 | SS400（JIS G 3101 一般構造用圧延鋼板） | φ170×H138 | 溶融亜鉛めっき HDZ55 |
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| 下部工 | |||||
| ロックボルト | S45C相当（JIS G 4051機械構造用炭素鋼鋼材） | φ28.5 | 溶融亜鉛めっき HDZ55 |
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適用範囲
落石エネルギー100ｋJ以内となる落石径と鉛直落下高の適用範囲を示します。
振り子式実物衝撃実験により100kJの重錘捕捉性能を確認しました。重錘衝突時のネット張出し量は、以下の通りです。
柵高 |
支柱スパン |
柵延長 |
衝突エネルギー |
ネット張出し量 |
|---|---|---|---|---|
3.0m |
10.0m |
30.0m |
100kJ |
3.0m |
5.0m |
15.0m |
2.5m |
支柱スパン10.0m
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支柱スパン5.0m
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