日鉄建材株式会社(代表取締役社長:美濃部慎次)(以下、日鉄建材)は、ユーザーの設計及び施工手間削減をコンセプトとして立ち上げた設計・施工合理化ブランド「e-works+(イーワークスプラス)」 に、新たに4つのメニューを追加することとしました。
近年、建設業界において資材価格の高騰や労働力不足が大きな課題となっていますが、日鉄建材では製品(ハード)開発に留まらず、設計・施工手間削減に資するソフトや工法などの技術開発を積極的に進めて参りました。2023年3月に施工合理化工法の第一弾として「スーパーEデッキ(EZ50)の開口規定緩和工法『e-works+開口緩和』」を発表し、需要家の皆様からは更に次の展開を期待されておりました。このような中、第二弾として以下の4つの差別化技術をラインアップすることにしました。
1.『e-works+NDコア』(ノンダイア接合工法)
NDコアは、角形鋼管柱-H形鋼梁の仕口に用いる厚肉の角形鋼管部材で、ノンダイアフラム形式にできることが特徴です。□150mmから□400mmまでの冷間成形角形鋼管に適用でき、2022年には新たに鉛直ブレースの取付けを可能にする技術開発を行い、適用範囲を拡大してきました。従来の接合部に対し、溶接長が圧倒的に短くなり、溶接加工手間・検査手間を大幅に削減できます。
2.『e-works+ブレース緩和』(木造NBR工法)
木造NBR(Non Brace Roof)工法は、デッキプレートを屋根下地とした外断熱屋根工法で、デッキプレートが鉛直荷重だけでなく、面内せん断力も負担する工法です。従来の木造屋根では必要であった甲乙梁や水平ブレースを省略することができ、部材数や施工手間を軽減できます。
3.『e-works+BIM』(BIM用デッキ自動割付ツール)
近年広く使われるようになったBIM(Building Information Modeling)に対応した業界初のデッキプレート自動割付ツールです。役物や調整板含めたデッキプレートの割付機能に加え、合成スラブを構成するひび割れ拡大防止筋やスペーサー、コンクリートの描画、斜め梁・柱廻り箇所の切り欠きに対応しており、デッキプレートや構成材料の積算機能など補助機能も多数備えております。デッキプレートの割付作業や部材の積算手間を大幅に軽減できます。
4.『e-works+設計支援』(デッキ設計支援システム)
デッキプレートの構造検討を行うシステムで、施工時(コンクリート打設時)・完成時・地震時等の検討に加え、適合する耐火認定ついても自動判定できる設計支援システムです。合成スラブ用デッキプレートの他、フラットデッキやルーフデッキの検討も行えます。
新しい機能として「設計施工仕様書出力機能」を実装させ、設計支援機能で得た検討結果をシームレスに同仕様書へ反映させることができます。これにより、従来行っていた検討結果を設計施工仕様書に落とし込む作業が省略できるだけでなく、転記ミスもなくなります。
『e-works+』=『日鉄建材の建築商品に関する設計・施工合理化工法の総称』 と皆様にご認識いただけるよう、これからも順次本シリーズを追加充実していく予定です。
今後も日鉄建材は、設計者、施工者、加工者の皆様の困りごとを改善していく技術・商品を提供し続けるとともに、建築構造物の安全性・経済性向上に貢献してまいります。
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【本件に関するお問い合わせ先】
日鉄建材株式会社 建築技術部 商品技術室
TEL:03-6625-6150