日鉄建材株式会社(代表取締役社長:中川智章)は、海岸地域などの過酷な環境下で使用されるパンザーマストに適した新たな表面処理仕様、高耐食性「パンザーマスト・タフ」を2022年7月より販売開始しました。
パンザーマストの歴史は古く1956年に製造を開始後、電力会社向け送・配電線をはじめ防災行政無線、通信用アンテナ等を支える多目的な柱として、国内外において幅広くご使用いただいております。
柱材料に高張力鋼板を使用することで軽量化した2mの部材をかん合連結することで形成する特長を生かし、狭隘地・山間部・離島で重機を使用することなく人力施工を可能とした鋼板組立柱です。また最も大きな部材に全部材を収納できる入れ子構造により、荷姿が全長2mと非常にコンパクトな製品です。
これまで様々な設置環境でご使用いただいている中、海岸部・離島等の塩害を受ける環境では現行の表面処理よりさらなる耐食性のニーズが近年高まっております。
そんなニーズに答えるべく、柱地上部には塩害に強い溶融亜鉛アルミニウム合金めっき
( JIS H 8643:2019 )を施し、柱本体で腐食環境が最も厳しい地際部(地表面に位置する付近 )には優れた耐水性、耐食性の防食性能を持つナイロンコーティング (300 μm) を施す仕様を新たにラインナップに加えました。
新仕様の溶融亜鉛アルミニウム合金めっきは塩水噴霧試験 ((JIS Z 2371)において、溶融亜鉛めっきの10倍以上の耐食性が確認されており、地上部と地際部へのダブルの防食対策で過酷な環境下で長寿命化によるライフサイクルの延長が可能となります。
販売開始は使用頻度の高い地上高さ 7.4m、11m、14.9m の3品種でスタートし、今後の需要動向を見極め、品揃えを追加する予定です。
【ニュースリリースPDF】 ダウンロードはこちらをクリック
【本件に関するお問い合わせ先】
日鉄建材株式会社 ポール商品部
TEL:03-6625-6280